【実践コラム】中小零細企業の人材投資について
- info080339
- 2022年10月27日
- 読了時間: 2分
…行き当たりばったり、安易な雇用はやめましょう。
会社が行う最も高額な投資は人材投資です。新卒社員を定年まで雇用すると数億円の投資になります。そして、最も投資効果が測りにくいのも人材投資です。
機械等への投資は、一定のパフォーマンスが確実に見込めます。
大きくぶれることはありませんので、投資効果の将来予測も簡単です。
しかし、人材への投資はA社員とB社員を同じ条件で雇用しても、そのパフォーマンスは大きく変わります。雇用した人材が、給与以上に収益を上げるなら、会社にとって大切な資産となりますが、給与の方が大きい場合は負債となってしまいます。
仮に雇用した人材が負債になっても、収支が合わないという理由だけで簡単に解雇はできません。中小企業の場合、負債を抱え続ける余裕などありませんので、雇用を失敗すると、会社は着実に弱体化します。
人材投資は会社が行う最も高額な投資であることを再認識し、資金力がない中小企業は、負債を抱えないよう慎重に雇用を検討しましょう。
つぎに、雇用した人材を資産にできるか、負債にしてしまうかは、経営者の力量に大きく左右されます。
例えば、給与水準を10%上げることで従業員のやる気を引き出せれば、収益力を10%以上押し上げることができるかもしれません。反対に、10%の人件費をカットすることで、これまで収益を上げていた従業員のモチベーションを下げ、一気に負債人員に変えてしまう可能性もあります。
人材はバランスシートには表れませんが、間違いなく会社にとって重要な資産です。この資産を活かせるかどうかが経営の良し悪しを決めます。
高額な報酬を払えない中小企業にとって、雇用した人材が投資額以上のパフォーマンスをあげることが成長にかかせません。
行き当たりばったり、安易な雇用はやめて、効率よく人材に投資する仕組みやノウハウの構築に努めてはいかがでしょうか。
○金融機関対応に関するご相談は、銀行融資プランナー協会正会員事務所にて承っております。お気軽にご相談ください。
○銀行融資プランナー協会の正会員である当事務所は、『貴社の財務部長代行』を廉価でお引き受けいたします。
○金融機関対応に関するご相談は、銀行融資プランナー協会正会員事務所である当事務所にて承っております。
お気軽にご相談ください。
関連記事
すべて表示…中小企業経営者が陥りがちな誤解を解説します。 中小企業経営における最優先事項は「営業」や「マネジメント」ですので、「税務」や「財務」について、深く意識する機会は少ないと思います。 税務と財務は似て非なるものですが、同一のものと認識している社長様が多いため、様々な勘違いが起...
…悪い情報も適切な範囲で共有しましょう。 ある社長様から、「金融機関から試算表の提出を求められたが、融資金の一部を個人的な支出に充ててしまっているため提出したくない。断ることはできないか」というご相談をお受けしました。 試算表の提出を拒んだからといって、融資金の一括返済を迫...
…手元資金を確保しながら経営危機を乗り越える方法 当事務所が財務部長を務めている企業様の事例をご紹介します。 今回は、資金的な余裕を持った状態でリスケを行ったA社の事例をご紹介します。 会社名:A社 リスケ直前期: 年商 :3億8千万円 経常利益 :600万円...
ความคิดเห็น